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ミセス日本グランプリファイナリストになって、180度変わった自分。新しい世界の影響もあって、今では積極的にものごとに取り組むようになったそうです。「昨日よりも今日の方がいい自分になっている」ことを繰り返して、人生を楽しんでほしい。思った時がやる時、それが絶妙のタイミングだと思う。そうすると新しいお仲間と出逢えて、自分がもっともっと成長できるはず。自分と考え方の違う人とのふれあいは楽しいですよね。

そう笑顔でお話してくださる竹田さんの表情はとても穏やかなものでした。

ミセス日本グランプリファイナリストとしての現在の活動は？

昨年の10月に第5回ミセス日本グランプリの本大会が行われました。私は50代のファイナリストとなりました。ファイナリストとしての活動は、東日本大震災の時に台湾にいただいた義捐金のお礼を伝えるプロジェクトとして、台湾で使っていただく車いすをプレゼントするための募金活動をしました。2月に寄贈式も終わり、また次のプロジェクトが始まるところです。そして、水面下でそれぞれのミセスが地道に活動をしています。3.11の復興支援活動、ピンクリボン活動、被災地で迷子になった犬や猫の里親さがし活動など、それぞれの想いで、個々にボランティアとして動いています。地域社会に貢献するものと、私のように老人ホームでのハンドケアなどをしている者、婚活をやっていらっしゃる方もいるんですよ。それぞれ自分の分野でみなさまに喜んでいただけるものを地域に密着した形で活動しています。

 

 

 

ミセス日本って？

５年前に神戸の小野寺さんというファッションショー関係の仕事をしていた男性が立ち上げました。ご自身が50歳をすぎて、ミセスのエネルギッシュさを再確認することが多く、そういった方たちを集めて何か社会に恩返しすることができたらと始めたものです。
最初は資金もスポンサーもなく、時には車を売ったりしながら大会を続けてきたんですよ。最近はメディアにも取り上げられて注目されるようになってきましたね。行き先がわかっているので募金してくださる方も増えてきました。今回の２月の台湾への寄贈のようにきちんと報告もできています。

ミセス日本は大きい小さいに関わらず、地域・社会に貢献する活動をしている方が応募できます。そういう気持ちを持った人。そんな気持ちがあるだけでいいんです。だからミスや美魔女のように美しさだけに特化したものではなくて、今までの生き方、結婚子育ての経験。。。たくさんの経験を踏んできた方たちの知恵を使って社会に役立つことをするという目的で毎年開催されています。

 

 

 

ミセス日本グランプリに応募したきっかけは？

小学校６年間のガールスカウト生活で社会に加わることは自然なことでした。交通整理をしたり、ジャンボリーで世界の子供たちと一緒にキャンプをしたり。大阪万博の時には太陽の塔の前でオープンの前日に日本代表で羽衣の舞も踊ったんですよ。必要とされている喜びがありましたね。そんな少女時代を過ごしたのも影響していると思います。結婚も早かったんですよ。そのあと子育て、仕事、離婚もありました。人に何かを施したり、人に何かして差し上げるなんてことは考えられない時期もありました。自分の子供を飢え死にさせないように精一杯でした。子供が大学を出て、就職して、私には一切経済的負担はかからないようになって、身軽になった時、「私ひとりで生きてきた。頑張ってきたと思ってきたことが、そうでなかった。」ということがわかりました。「あの時この人が、この時はあのおばちゃんが助けてくれた。いろんな人に励ましてもらった。」ということが50歳過ぎてから思い出されてきたんです。気持ちが解けていった瞬間でした。お店も不景気になって、おかげ様で時間もできてきたので、もう一回自分の幅を広げていきたいと思ったんです。お友達も広がりますしね。そして、見事予選を通過し、ファイナリストになりました。

 

 

 

印象に残る出逢いは？

老人ホームでの出逢いはかけがえのないものです。あるおばあちゃまが「こんなしわくちゃな手をありがとう」と言って涙を流してくださるんです。こちらも涙が流れてきます。手は自然に動いていくもので、その間に聞くお話がとてもためになります。不自由なところもいっぱい抱えていらして、「早くおじいさんのとこ行きたいよ。」なんておっしゃるんです。いいなあ、行きたいところがあってって思いますね。そんな話もするんですよ。 Facebookを昨年の１１月に始めました。私をどこかで見つけて「若返ったね。」「楽しそうじゃないの。」って。苦労がにじみ出ている時代とは違う、やわらかな表情なんでしょうね。辛かった時期の友達とまた出会い、交流が始まっています。そんな自分の変化をきづかせてくれた友達にもとても感謝しています。

 

 

 

年齢的なものはあるけど、ストレスを感じないようにしていますね。かといって全くストレスを感じない人間は堕落していくのがわかっているので、その辺のさじ加減というかバランスが大事ですよね。あまり辛い思いをすると形相が変わってきてしまう。でも、ぬくぬくしているとだらしなくなってしまう。上手にバランスをとっていくようにしています。書類なんかに54歳なんて書く時に、びっくりしますね。え？私？54歳？って。そのくらい若い気持ちでいますね。意識をそういう風に向けています。年齢も意識しつつ、若く。そのバランスですね。言葉づかいも大切ですから、ずっとその勉強はしていますよ。 

 

 

 

ファイナリストになって変わったことはありますか？

写真を撮られることも苦手だったし、人前で歩かない、人前でしゃべらない、笑わない人でした。縁の下の力持ちでいいやと思っていましたね。美容の仕事は派手に見えるけど、そればかりではないし、人に見てほしいと思ったことはなくって、写真もいつも隅の方で写っていましたね。そういえば本大会の時「入ってきた華やかさとしゃべった時の落胆度が大きい。君のスピーチは落胆させる。」なんて言われましたよ。新しい世界の影響もあって、今では積極的にものごとに取り組むようになりましたね。

 

 

 

夢は？

もっともっと素敵な方との出逢いをしていきたいですね。毎日誰かに触れていたいですね。私って職人であって経営者ではないのかな？自分が好きな仕事だからマイナスにならなければそれでいいですね。経営のことをアドバイスしてくださる方も多いのですが、最終的には人に触っていたいだけだから、これからも自分が触わらせていただきながら、お話をしていたいな。それからセミナーなんかの勉強もずっと続けて行きたいです。生涯現役でいたいですね。この仕事は指、足、耳、目、腰、すべてが必要なので、とても気を付けます。好きな仕事をするために、いろんなことをかなりセーブしますね。そこは徹底しています。 ミセス日本グランプリとしての夢もあります。5期はとても元気で、この活動を広げようとしています。私の時は静岡県でエントリー１人、東海地区でも１人。今年は静岡県でも10人のエントリー。仲間を作って楽しもうと思っているから、大勢集めていきたいですね。どんどん広げていって、もっと地域に、社会に貢献していきたいです。

 

 

「ならいごと．ｊｐ」の読者へのメッセージ 

 

死ぬまで前のめり！後ずさりしたらおしまい。だから昨日よりも今日の方がいい自分になっていることを繰り返していくことで、人生を楽しんでほしいです。でもね、がんばらなかった自分を責めるのではなく、そこを越えてタイミングを逃さない。思った時がやる時、それが絶妙のタイミングだと思います。そうすると新しいお仲間と出逢えて、自分がもっともっと成長できるんだと思います。自分と考え方の違う人とのふれあいは楽しいですよね。

 

 

竹田さんの思う美しさとは？

見た目の美しさももちろん大事です。年齢を重ねると表情にも出てきてしまうんですよね。
私は吉永小百合さんのように自然体の美しさが本物だと思います。普段着でいても、お化粧をしなくても飾り立てなくても。背伸びして自分に嘘をついたり、いい人にみせようとしなくても、相手が心地いいと感じることができることが美しいことだと思います。
それから健康であることは美しいと思います。
元気いっぱいの小さい子供なんかもそう！
夢を追いかけている若い子もそう！
お花のエネルギーも美しいですね。
それは自分が健康であるからキレイで美しく見えるんだと思います。