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「いつも明るく元気な“お茶の間系”」。
今回のスペシャリストは、そんな形容詞がピッタリのフリーアナウンサー片川乃里子さん。
テレビのイメージどおりだった彼女へのインタビューは、笑いの絶えない楽しいものとなりました。
不規則な仕事の合間を見つけて友達を誘ってランチをしたり、
土日は娘さんたちのミニバスケ観戦をしたりと、
常に自分も楽しむことを忘れず、仕事と家庭をバランスよく行き来する彼女。
その絶えず湧き出る元気の源は･･･。

 

 

アナウンサーになろうと思ったきっかけは？

はじめは高校生の時かな、プロ野球ニュースを見ていたら、元フジテレビアナウンサーの中井美穂さんがとっても楽しそうに司会をされてたんです。アナウンサーって真剣な表情でニュースを読むだけじゃなくて、番組を楽しくする役目もあるんだって、その時初めて思いました。それから大学生になって就職活動で、色々な職種の会社の一つって感じで、静岡朝日テレビのアナウンサーも受けて、人としゃべるのが好きだったのもよかったのかな、採用してもらえて。島田市をPRした楽しい番組を作りたい！なんて面接で答えた記憶があります（笑）。

 

アナウンサーとして大切にしていることは？

「自分の言葉で伝える」ことですかね。入社2年目でビリーバンバンの菅原孝さんと、初めてのレギュラー番組をやらせてもらった時、私は自分のことで精一杯で、会話のキャッチボールをする余裕もなかったんです。そんな私に菅原さんが「会話を楽しもうよ。そのままの自分でいいんだよ」って言ってくれて。その一言がもう「目から鱗」、肩の荷がどっかに飛んでいっちゃいました。それから、私らしく自然体で、楽しく仕事ができるようになったんです。

 

ちなみに、印象に残っている仕事は？

そうですね～、水着になってカピバラと一緒に温泉に入ったことと、日本初のバンジージャンプですかね（笑）。カピバラって結構チクチクしてるとか、28mから飛び降りる恐怖とか（当たり前ですけど）・・・、やっぱり経験しないと分からないし、経験者として語らないと視聴者にも伝わらないと思うんですよね。だから、これからもできる限り、好奇心を持って自分でなんでも体験して、それをそのまま視聴者に伝えていきたいと思っています。

 

理想のアナウンサー像とは？

容姿が良いとか、話が上手というより、人の気持ちをきちんと理解して、それをそのまま他の人に伝えられるアナウンサーになりたいですね。そのためには色々な人とたくさん話をしなければダメだと思っています。そういう意味では、聞き上手になることが大切なんじゃないかな。私の場合、カメラが回っているより、取材先の人とお話している時間の方が長いかも。で、そのままそのお店に馴染んじゃって、お店の子どもやペット遊んでたり（笑）。でも、それでいいのかなって。

 

現在の趣味は？

う～ん、小学生になる娘たちのミニバスケ観戦かな。どんどん上達するのを見ると、ほんとに楽しくて嬉しくて。自分ひとりの時間が欲しいとはあまり思わなくて、自分の時間＝娘たちと一緒にいる時間って感じ。一生続けられる趣味が欲しいと思うときもあるけど、やっぱり友達や子供たちと一緒にワイワイできるものがいい。あと、大会やコンクールとか目の前に明確な目標があって、そこの向かって頑張ろうって気になれるものも憧れますね。

 

これからの目標は？

今の私は、二人の娘がいる普通のお母さんって意識があるんですが、実はアナウンサーにとって大切な感覚だと思っています。この感覚が無いと、人の気持ちをきちんと理解して、それを他の人に伝えることができないんじゃないかな。だから、いつまでもこの感覚を持ち続けて、それこそ80歳ぐらいまでこの仕事を楽しくやっていく。これが目標でしょうかね。

 

ならいごと.jp読者にメッセージをお願いします。

私も子供のとき、習い事を幾つかやっていたんですが、実はあまり長続きしませんでした。今思うと、どれも心から楽しめていなかったんでしょう。やっぱり自分の好きなことをやるのが一番だし、長続きもすると思います。これは私の体験談だから自信持って言えます（笑）。それに、本人が楽しそうにやっていれば、周りの人にも、楽しい気持ちとか幸せな気分とかを分けてあげられる。そう思うと、さらに楽しい嬉しい気持ちになれて。ますます入り込めるんじゃないかな。いつも自分の気持ちに正直でいれば、必ず大切な何かと出会えると思います。