vol.02 Jazzヴォーカリスト Maritess(マリテス)


彼女が現れると、その場にスポットライトが当たったように華やいだ。
そして、「オッケー!」なんでも聞いてと手を広げた。
今回のインタビューは、jazzヴォーカルのスペシャリスト、Maritess。
プロヴォーカリストとして常にチャレンジを重ねる一方、
音楽を心から愛し、楽しみ、全身で“音楽”を奏でている。
「楽しめることを見つけることでハッピーになる」
幼い頃から生活の中につねに音楽があったという彼女のルーツとともに、
「ならいごと.jp」を見ている、これから音楽を習いたい、
始めたいと思う皆さんへのメッセージを聞いた。

 

 

Maritessさん-画像

音楽をはじめたきっかけは?

父親が歌が大好きで、気づいたら自分も歌っていたという感じ。それにフィリピンでは、音楽はとても身近にあるんです。ギター1本あればどこでもみんなが歌う。大人にのせられて歌っている間に、自分の歌に少し自信がついてきたのです。それで、5歳のとき地元のシンギング・コンテストに出たら、大人の中で3位を取ってしまったの。自信がついちゃって、私歌が上手いのかもって。もう一つ、教会のミサで週に4日は歌っていたから声が鍛えられたのが、今とても役立っています。上手に歌えなくて落ち込む時もあったけれど、父親におだてられてコンクールにで続けました。

 

 

歌に対して意識が変わったのはいつ?

13歳の時、フィリピンでは誰もが知っている有名なTV番組に出て優勝したんです!それがきっかけで、国内(フィリピン)のレコード会社からスカウトされて、何枚かレコードを出しました。日本デビューの話が来たのは15歳の時、16歳で初めて来日しました。契約は「プロ」としての契約でしたから、そこで音楽で生きていこうと意識したんですね。でも簡単にデビューできるわけではなく、しばらくはJazzの修業をしていました。

 

Jazzというジャンルについては? 

Maritessさん-画像

東京に来てびっくりしました。これがJazz?私がフィリピンでやっていたJazzは、どちらかというとオーケストラか、フュージョンやコンボが主流、16ビートのね。東京で聴いたJazzは、いわゆるオーソドックスなSWINGスタイルで、ドラムもブラシとか使ってるし。なによこれ、どういう風に歌うの!って(笑)。

 


いままでに強く影響を受けた人は?

(世界的トランペッターの)日野皓正さんとの出会いは、私の中で眠っていたものを呼び覚ましてくれました!難しいんだけど気持ちいい演奏、一流の「音」を聴いていると心から歌いたくなる。日野さんが東京のライブハウスを紹介してくれて、そこからいろいろなミュージシャンとプレイすることになったんです。SWINGだけじゃない、POPS、フュージョンとか幅広いスタイルがあって、やっと私らしい色が出せるようになりました。

 

 

チャレンジしたいこと、今後の活動は?

Maritessさん-画像

もっと身近に楽しんでもらえるような音楽を提供できたらと思っています。みんなで踊ったり、歌ったり、楽しめる時間!今年の私はそれをテーマに活動していきたいです。ライブ活動も積極的にやっていきたい。

 

これから音楽をならいたい人にメッセージを

「うまくなる」ことよりも「楽しむ」ことを目指してほしいですね。本当に楽しめることを見つけて、それを続けていけば自然に上達していって、それでハッピーになれる。ずっとつきあえる良い仲間とも出会えるし。歌は、あなたの人生に色を添えてくれますよ。

 

 

 

PROFILE

Maritess マリテス
静岡を拠点として活動するJazzヴォーカリスト。これまで3枚のアルバム、1枚のシングルをリリース、精力的にライブ活動を行っている。近年、その実力が認められ、日野皓正氏をはじめ、エディ・ゴメス、ジミー・コブといった世界的ミュージシャンとの共演も多い。

取材場所カフェバー「ローズ・ティファニー」(藤枝市)でも、定期的にMaritessのライブを開催している。Maritess自身も「本当にお世話になっている」というマスターもベーシスト。
http://rose-tiffany.marriorb.com/


Sweet Smile(Maritess’s Fan Site)
http://maritess.hp.infoseek.co.jp/